2009年11月27日

ドル円、一時84円台突入

米ウォールストリート・ジャーナルは、欧州の銀行がドバイ関連で計400億ドル(約3兆4700億円)相当のリスクに直面していると報じました。ドバイの債務800億ドルのうち約600億ドルはドバイ・ワールドの債務で、800億ドルのうちほぼ半分は欧州の銀行が債権者だと試算されています。

外国為替市場では、この「ドバイショック」により、円が独歩高となりました。中東の信用不安を切っ掛けに、投資家のリスク回避姿勢が高まり、高金利通貨からの「逃避通貨」として日本円を選好する動きが強まったようです。また、ユーロ圏の金融機関に対する影響が大きいとの見方もユーロ安を招き、先安感のあるドルとの対比でも日本円が買われる要因ともなりました。

為替相場は、一時1ドル84.79円まで買い進められ、95年7月7日に記録した84.95円を突破しました。

その後、財務相の為替介入を示唆する発言などで86円台に戻すなど、大荒れの状態になりました。